筋肉痛が起こるメカニズムって?
新緑が輝く季節、多くの人がゴールデンウィークを利用して遠出を楽しんだことでしょう。しかし、楽しいはずの外出から帰ってきて、筋肉痛に苦しむこともあるかもしれませんね。
特に、次の日に脚や腹筋が痛むという現象は、年齢と共に増える傾向にあります。
筋肉痛の原因は何でしょうか?
筋繊維の微細な損傷が一因です。筋肉痛のメカニズムは完全には解明されていませんが、かつては乳酸の蓄積が原因だと考えられていました。しかし、乳酸は実際にはエネルギー回収過程で利用されることが分かっています。
私たちの筋肉は、数千の細長い「筋繊維」から構成されています。運動やトレーニングによってこれらの筋繊維に負荷がかかると、微細なダメージを受け、炎症反応によって筋肉痛が生じます。筋トレによって筋肉が成長するのは、この損傷と修復のプロセスを繰り返すことによるものです。
筋肉痛には「遅発性筋痛」と「即発性筋痛」の二種類があります。
遅発性筋痛は、運動後数時間から数日で発生し、特に筋肉を伸ばすエキセントリック運動でよく発生します。逆に、即発性筋痛は運動直後に発生する急性の痛みで、血流の悪化が原因で生じることがあります。
筋肉痛の回復には、適切な栄養と休息が必要です。特に糖質、タンパク質、ビタミンB群が重要で、マグロやカツオ、鶏胸肉、卵、納豆、アーモンドなどがおすすめです。痛みがあるときは冷却して、痛みが軽減されたら軽いストレッチで血流を良くすると良いでしょう。
痛めた筋肉の修復を早めるためには、精油を利用したアロマテラピーも効果的です。鎮痛や血流促進の効果が期待できる精油を使って、筋肉痛のケアをしてみてください。